オート事業部

● 事業概要

中古タイヤ輸出
新品・中古タイヤ・アルミホイル国内販売
自動車中古部品輸出

弊社第2事業として中古タイヤ輸出事業は創業されました。とある関東の自動車リサイクル会社の経営者に故創業者がヒントを得て、事業を開始。「日本では古タイヤは車検制度という名のもとに、まだ品質的に使用できるものを一部廃棄している。一方で、海外に目を向けると、 新品タイヤが経済的に購入できない国が多い。サンパワーさんの海外ネットワークを活かして、何とかなりませんか?」という会話から父(故創業者)は「中古タイヤ事業」の立上を決意しました。 1992年あたりから同事業が開始されました。皮肉にも、日本では廃棄対象の古タイヤが「世界最高の品質の中古タイヤ」として発展途上国を中心に現地お客様のお役になっております。現在では、東北 ・新潟 を中心に中古タイヤ輸出拠点を7拠点、また、福島県には「国内向けリサイクルタイヤショップ(新品・ 中古タイヤ、ホイルなど)」(ワールドガレージ福島本店)を構えており、近隣の皆様に販売させて頂いております。

● 事業の特徴

① 国連環境 計画 (UNEP)のパートナー認定 (2019年5月)
② ノーベル平和賞受賞 者、グラミン銀行創 設者のムハマド・ユヌス博士率いるグラミン社とバングラデシュで合弁会社設立 (整備工場、自動車中古 部品販売、貧困層の積極採用、自動車安全安心に寄与 )
③ 発展途上国への貢献 (現地進出、貧困層の雇用促進)
④ 障がいをお持ちの方など、国内就労困難者の積極採用(現在全従業員の40%以上)

事業の説明

● 創業者の思いには、「出来が悪くても、何かきっかけをつかめば、人生成長していく」(自分がそうであったように)との思い強い。その思いが、リサイクルタイヤ事業の思いの根底には大きくある。「誰でもきっかけさえ掴めば、絶対に人生の勝利者になる」と創業者は固く信じていた。

● 創業者のこうした思いが形になっていったのは中古タイヤ輸出事業を始めてからだ。そもそも中古タイヤ業は世間の認知度は無い。なのでハローワークの募集を見て応募していくる者は、ほとんどがどこにも働けない若者ばかり。当社の社内 営業所第1号としての盛岡営業所に集まってきた20年前の従業員はそれこそ金髪だらけだった。

● それと同時に、創業者は障がいを持っている若者を積極的に雇用した。同じように「何かきっかけをつかめば、障がいをもっていても人生成長していけるはずだ」という創業者の思いが強くあった。

● 創業者は息子である現社長に「いいかよく聞きなさい。うちのタイヤ事業部には、どこにも働けない若者、トラブルを起こしてきた者、転職を繰り返している者しか来ないんだ。うちのタイヤの仕事はこういう若者の雇用の場になると同時に、サンパワーの仕事をきっかけに、チャンスをつかみ、自信をつけ、人生の勝利者にならせたいんだ!」ということを何度も何度も創業者は息子とである現社長に話した。

● 加えて、当社セネガル現地法人を立上げたのは2015年に日本の専門学校を卒業して入社したムハマド君だ。彼は当社入社の目的をただたんに「日本での就労」という機会ではなく、当社の仕事を母国に移植し、サンパワーセネガルを設立し、育ててくれた母国に貢献するという目的設定で当社に入社した。2017年8月に彼はサンパワーセネガルを立ち上げた。現在当社には10名の外国籍(すべて発展途上国出身)の社員が就労しているが、大半が「将来、母国でサンパワーを立ちあげ、事業を通じ、母国の貧困問題及び貧困にまつわる社会問題を解決しよう」という目標に向かって頑張ってくれている。

● こうした創業者とそれを引き継ぐ我々の思いが、現在では当社の経理理念そのものに昇華されている。まさに創業者のお陰である。現在当社では「就労困難者」というくくりに障がいをお持ちの方、シングル親、高齢の方、外国籍の方など、昔は全従業員の5%程度であったが、2019年には全従業員の25%を占めるようになり、今日現在2020.11時点では40%を超えるまでなっている。以前は全従業員の50%を就労困難と呼ばれる方でしめるのが目標であったが、50%はもうすぐ目の前に見えたので、目標修正し、将来目標は80%に変更をしている。